バズ・マーケティングを始める第一歩は商品チェック

「良いバズ(クチコミ)」というのは、顧客の期待値を上回る商品やサービスを提供することによって初めて生まれる。

 

さほど期待せずに手にした商品が、期待に反して素晴らしかったとき、人々はそれを他人に話さずにおれない。

 

このときに生まれるのが「良いバズ」であり、この「良いバズ」を発生させて広めることを狙うのがバズ・マーケティングだ。

 

ステルス・マーケティング(ステマ)のように、お金を払ってクチコミを偽装するのは、バズ・マーケティングでは厳禁だ。

 

長く商売を続けるには評判や信頼が重要なので、偽装すべきでないのは当然だが、たとえウソでなくても購入前に期待値を高めすぎると、購入後にバズが発生しにくくなるからだ。

 

それどころか逆に、悪いバズが発生しかねないので、バズ・マーケティングの本にはたいてい、広告や宣伝で、事前に過大な期待を持たれないように、注意を払うことが必要だと書いてある。

 

バズ・マーケティングとは、ステマではなく、バズが発生しやすい環境を整えたり、バズを他人に伝えやすいように、様々な言葉やツールを用意して行うモノなのだ。

 

では、バズ・マーケティングを始めるにはどうすれば良いか。

 

その第一歩は、これから売ろうと思っている商品やサービスが、果たしてバズを生みやすくなっているか、チェックすることである。

 

買いたい気持ちがない人にモノを売るのが難しいように、バズが発生しにくい商品でバズを起こすのは難しいから、まず商品をバズが起こりやすい形に改良するわけだ。

 



バズが起こりやすい商品

バズ・マーケティングは、バズを発生させて、それを広げることによって、売り上げを作るマーケティング方法だ。

 

しかし良いバズを発生させるには、顧客や購入者の期待値を上回る「感動」や「サプライズ」が必要だから、これから売ろうという商品やサービスが、果たしてバズを発生しやすいものかどうか、まず確かめておく必要があるだろう。

 

というのも、バズが起こりにくい商品やサービスで、一生懸命バズを起こそうとしても、十中八九、無理だからである。

 

ではどのような商品やサービスがバズが発生しやすいのかというと、(以前紹介したが)「感染型商品」だという。

 

感染型商品とは、商品自体に魅力があり、良さを語らずにはおれない商品だ。

 

商品自体に魅力があって、それについて他の人に語らずにはおれないなら、伝染病に感染したかのように、バズが広がっていくのだ。

 

この感染型商品の特徴としては、次の6つのタイプがあって、このうちのいくつかに当てはると、バズが発生しやすいという。

 

バズが発生しやすい感染型商品とは
(1)感情的な反応をかき立てる製品(小説や映画など)(2)見れば、他人にも良さがわかる製品(見るからに便利なモノ、かっこいいもの)(3)足跡を残す製品(写真、プリクラ、LINEなど)(4)複数の人間で使うのが前提の製品(ゲームやSNS、共同購入など)(5)従来品と互換性のある製品(今まである商品やサービスを良くしたもの)(6)難しいことを簡単にしてくれる製品(簡単に使えるモノ)
これを見ると、一見難しそうに思うけれど、従来から存在して売れている商品やサービスなら、多少なりとも良い部分があるはずだから、それを手がかりにバズが発生しやすくなるようにしていけば良い。

 

特に4~6などは、工夫すれば何とか実現できるような感じがするね。

 

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