バズ・ハブは、普通の人の4~5倍の知り合いを持つ
バズ・ハブとは、クラスター内での情報拠点となっている人のことだ。
町内会のとりまとめ役だとか、趣味のサークルの世話人みたいな人だと思えば良い。
ではどんな人がバズ・ハブになるのか。
バズ・ハブとはどんな人なのか。
「急に売れ始めるにはワケがある」という本には、どういう人がバズ・ハブになっているか、ある方法で調べてみた話が載っている。
その方法とは、様々な人に地域の電話帳や、所属企業や学校、業界団体の名簿を見てもらい、直接知っている人に印をつけてもらったのだ。
その結果、若い学生と40代の社会人とでは、社会人のグループの方が学生のグループよりも、知り合いの数が多かったという。
社会人は仕事上、色んな人と会う必要があるから、学生よりも知り合いが多くなるのは、まあ当然だろう。
また仕事の種類や職種によってグループを作って調べてみると、毎日多くの人間と顔を合わせる仕事や職種では、知り合いも多くなった。
これもまあ当然だろう。
そして所得が多いグループほど、知り合いが多いという傾向も見られたという。
これは「お金持ちほど知り合いが多い」ということで、使えるお金が多ければ、それだけ自分のやりたいことができ、遠くまで出かけることもできるから、知り合いが多いのも当然だね。
そういう風に、仕事や職種、所得によって、知り合いの数はいろいろ異なるわけだ。
ところが、どのグループの中にも、知り合いの数が異常に多いメンバーがいることがわかったという。
つまり学生のグループにも、社会人のグループにも、所得が多いグループにも、所得が少ないグループにも、知り合いの数が飛び抜けて多い人がいて、グループ内平均の4~5倍もの知り合いを持っていたのだ。
つまり彼らが、そのグループ内のバズ・ハブということだな。
バズ・ハブになる人の特徴とは
「急に売れ始めるにはワケがある」という本の調査で、様々なグループで、知り合いの数を調べてみると、年齢や職業、職種、そして所得によって、知り合いの数の平均数は異なることがわかった。
たとえば若い人よりも年齢が高いグループの方が、所得が少ないよりも所得が多いグループの方が知り合いの数が多いことがわかった。
ところがどのグループにも、異常に知り合いが多いという人がいて、グループ内平均の4~5倍もの知り合いを持っていた。
つまり彼らがバズ・ハブなのだという。
彼らは、人とのつきあいが好きで、人付き合いのマニアみたいなもんである。
たとえば知り合いの誕生日や記念日に、せっせとメッセージを送ったりプレゼントを贈ったりする。
そしてそのために知り合いのリストを作っており出会った場面などのトピックスなども書き留めているという。
たとえもう一生会わないかもしれない人であっても、彼らはその人物の情報を書き留めて関係を保とうとしている。
そして「色んな分野の話に興味を持ち」、「趣味が多い」という点も彼らの特徴だという。
彼らは「知り合いを増やす」ということが喜びらしく、色んな人と色んな会話をするのが趣味らしい。
そのため、バズ・ハブには様々な情報が集まり、かつ、自分の得た有益な情報を他人に拡散する。
交際範囲が広いので、彼らの耳に入った有益な情報は広い範囲に伝えられ、それがまた彼の交際範囲を広げるというわけだ。
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