情報発信者は、活動的

バズを生み出すメイブンや、バズを広めるバズ・ハブ、コネクターは、職業や年収、容貌に特徴はない

 

共通点があるとすれば、彼らは普通の人より活動的で、積極的に情報発信することだ。

 

特にメイヴンは、早期採用者で、外出や旅行をする傾向が強いという。

 

早期採用者というのは、新しい商品やサービスが出たとき、比較的初期にそれを取り入れる人のことだが、特定の分野の専門家や情報通であるメイヴンは、「とにかく使ってみる」「とにかくやってみる」という姿勢で取り入れようと考え、情報を集める。

 

つまり新商品や新サービス、新しい流行などに敏感で、新しい情報を見つけるとすぐに詳細を調べるし、展示会や見本市があると、遠くまでそれを見に行くのだ。

 

ただし彼らは何でもかんでも飛びつくわけではなく、あくまでも自分の関心に沿う情報に敏感であり、試して価値を認めなければ自分では採用しない

 

「先んずれば人を制す」と言うが、一般のユーザーが採用する前に、ちょっと早く採用して使ってみるため、メイヴンは情報通になり、ああだこうだといろいろ考え、試行錯誤したあと、それを他人に披露するので、説得力が生まれるというわけだ。

 



コネクターはコスモポリタン

メイヴンは、自分が関心のある情報に、常にアンテナを張っていて、人より新しい商品やサービスに敏感だ。

 

そのため、クラスター内の平均的なメンバーよりいち早く新しい商品やサービスを体験し、それが彼をメイヴンたらしめる。

 

新しいモノを早期に四苦八苦しながら試すが、その経験があるからこそ、他の者にかみ砕いて丁寧にわかりやすく教えることができるのだ。

 

一方、コネクターは、様々な分野に興味があって、様々なクラスターの間を行ったり来たりする。

 

自分の属するホーム・クラスターにいる時間は少なく、暇さえあればどこかへ出かけているというタイプ。

 

コネクターは「コスモポリタン的」(地球市民)であり、地域や民族などといった枠組みには、とらわれない

 

コネクターは様々なクラスターを行き来していて、クラスターから一歩も出ないような人と比べると、数倍も色んなモノを見歩いている。

 

だからこそ、どこの土地のモノでも良いモノは採用し、悪いモノは排除するという取捨選択ができる。

 

そして常に自分の知識や生活を改良し続けるため、コネクターが採用した商品やサービスは、別のクラスターでも注目に値する情報となるわけだ。

 

最後にメイヴンやコネクターは、本や雑誌、テレビ番組などもよく見ている。

 

一般の人と同様に、マス・メディアが流している大量の情報の中に身をさらしている。

 

ところがそれをそのまま天下り的に他の人に話すのではなく、噛み砕いた形で自分の属するクラスターに伝えたり、自分なりの見方を加えて話すので、傾聴に値する。

 

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