バズ・マーケティングの第一歩は、商品のチェック
現代人は、バズ(クチコミ)を確認した上で、商品やサービスを購入することが多い。
というのもそういう評判を確認せずに買って、損をしたり後悔するのが嫌だからである。
となると、良いバズを起こせれば、それだけ売り上げを伸ばせると言うことである。
ただ良いバズを起こすにはまず、自分たちが扱っている商品やサービスが、感染型商品であるかどうかを考えねばならない。
感染型商品でなければ、バズは発生しにくいから、いくら人々に働きかけたとしても、効果は出ない。
バズを生みやすい感染型商品は、
- 感情的な反応をかき立てる製品
- 実物を見れば、他人にも良さがわかる製品
- 足跡を残す製品(プリクラなど)
- 複数の人間で利用するのが前提の製品
- 従来品と互換性のある製品
- 難しいことを簡単にできるようにした製品
というよりこのリストは、商品自体に魅力があるかどうかというリストでもあるので、どの項目にも当てはまらない商品やサービスは売れる見込みがなく、たいした利益を生まないとみることもできるだろう。
売れない商品を無理矢理売るのは至難の業だから、まず売れる商品・買っても良い商品を開発しなければいけない。
つまりこれが、バズ・マーケティングの第一歩であり、これができてから、バズを起こすためのプランを考えないといけない。
情報通は、向こうからやってくる
良いバズを起こすには、まず、バズを広めてくれる人に、情報を伝えなければならない。
バズを広めてくれる人というのは、情報通である「メイヴン」と、情報ハブとなっている「バズ・ハブ」だ。
なので彼らを探して情報を提供し、自社の商品やサービスを広めてもらう必要がある。
すなわち、バズ・マーケティングの第2ステップは、「メイヴンとバズ・ハブを特定し、彼らに情報を流す」ということになるわけだ。
ところが誰がメイヴンで誰がバズ・ハブなのかは、外から見てもよくわからない。
誰が影響力を持っているかを知っているのは、クラスター内にいるメンバーだけだから、外部からはわからないのである。
そこで色んな方法で、メイヴンやバズ・ハブを探してみたが、費用がかさむばかりで、費用対効果が非常に悪い。
なので次にメイヴンやバズ・ハブがどのような人間で、どういう行動を取っているのかという分析に力が注がれ始めた。
その結果わかったことは、「企業側がメイブンやバズ・ハブを探さなくとも、彼らは向こうからやってくる」ということだった。
メイヴンやネットワークのハブになるタイプの人間は、行動的な人間であり、比較的早期採用者なのだ。
彼らは他人と結びついており、旅行好きであり、情報に飢えており、おしゃべりであり、さまざまなメディア情報に敏感なのである。
だから彼らが好むような情報を発信したら、向こうからやってきて情報を持って行ってくれるのだった。
ところが今までの多くの企業は、彼らをクレーマー扱いして、彼らの欲しがる情報を提供してこなかったのだ。
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