情報の運び人 バズ・ハブとコネクターとは

バズ・ハブ(buzz hubs)とは、クラスター内に情報を広める人のことである

 

ハブというのは元々、ネットワーク上で情報が集まって出て行く部分のことなのだが、クラスターの中にもそういうタイプの人がいて、情報を様々な人に広めてくれる。

 

彼らは自分で情報発信するわけではなく、メイヴン(情報通)が発信した情報を、色んな人に紹介してくれるタイプの人だ。

 

つまりメイヴンが発信→バズ・ハブが拡散…という風に情報が広がっていくというイメージだ。

 

因みに、情報を伝える人のことを、ある本では「ハブ」と呼んでいたり、別の本では「コネクター」と呼んだりしていてややこしい.なのでこのサイトでは、次のようにハブとコネクターを区別することにする。

 

ハブとコネクター(このサイトでの定義)
  • 「バズ・ハブ」(ハブ)…クラスター内で情報を広める拠点になる人。

     

  • 「コネクター」…別のクラスターから情報を運んでくる人。

     

このコネクターとは、別のクラスターから情報を運んでくる人のことで、旅客機のキャビンアテンダントさんや、旅行好きのタレントさんたちをイメージすると良いだろう。

 

彼らは外国からお気に入りの化粧品やアクセサリーなどを、国内に持ち帰って使ったり、知り合いに紹介したりするが、こういう風に別のクラスターから情報を持ち込むタイプである。

 

コネクターは、別のクラスターから情報を持ち帰るので、ハブと言うよりメイヴン(情報通)に近い役割を果たしている。

 

ということで、全体的なイメージとしては、

メイブンがバズを生み出し、バズ・ハブがそれを広げ、コネクターが別のクラスターにそれを伝える
…という流れになる。

 



バズ・ハブとは、クラスター内の情報拠点

ハブというのは、ネットワークで、情報が集まったり、出て行く場所のことを言う

 

たとえば「ハブ空港」というのがあるが、これは航空ネットワーク上で乗り換え拠点になっている空港だ。

 

たくさんの滑走路を持ち、様々な空港から飛行機が飛んできて、様々な空港へ飛行機が飛んで行く。

 

旅行客や貨物はハブ空港にいったん集まり、飛行機を乗り換えて、自分の目的地近くの空港に飛んでいく。

 

そしてどこへ行くにしても、ハブ空港に行けば目的地へ行く飛行機が見つかるから、旅行客や貨物は、まずハブ空港を目指す。

 

バズ・ハブもハブ空港と同じように、クラスター内の多くの人とツナガリを持っていて、絶えず連絡を取っている存在である

 

クラスター内での情報通なので「とりあえず、あの人に聞いてみると早い」というふうな人で、なにかと人が集まってくる。

 

たとえば昔ながらの不動産屋さんなどは、その地域にあるお店や事務所を殆ど知っていて、弁護士はどこにいるか、税理士はどこにいるか、歯医者はどこが評判良いかなどという、生活上のお役立ち情報を持っている。

 

また今なら、地域のコンビニの店長や奥さんなどが、周辺地域の情報に詳しくて、いろいろ教えてくれるだろう。

 

彼らはその地域に根ざして商売をしているので、一般の人よりも地域情報に詳しく、バズ・ハブとして機能するはずだ。

 

最近のコンビニでは、「コンビニ・カフェ」と称して、店頭で淹れ立ての珈琲が飲めるところが増えているが、地域情報の拠点化を目指していたとしたら大正解だろう

 

もちろん、アルバイトの店員さんが、どれくらい地域情報に詳しいかという問題はあるのだが。

 

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